技術は人の為。ジョナサン・アイブのひとことに込められた思い


技術とは、目立つ姿を消したときにいちばん役に立つ

Sir Jonathan Paul Ive
appleの最高デザイン指揮者。すでにプロダクトだけではなく画面などのデザインまで彼が指揮を奏でる。

発表されたiPhone5cは ios7というこれからのiPhoneプロダクトをどれだけエレガントに手にするかにフォーカスして練り直された機種だと感じた。廉価版という評価をされるが実際はAppleお得意のcolorでのコミュニケーションだ。
iPhoneがすでに多くの人が手にしている今、あらためてiPhoneは唯一無二のiPhoneでしかなく、その他スマートフォンは別だという意味があるんだろう。

かれが動画で語りかける、エレガントというイギリス訛りの発音に心を踊らせてまだ体験していない人、iPhone4など古い端末を持っていた人には素晴らしい経験につながることだろう。

そして ハイスペックへのアップデートも行なわれた。これは次世代へのちょっと未来を見せてくれている。
CPUが64bit化したことやGraphicのチップがついたなど画面処理、計算処理全てにおいて体験しえていない動きを見せてくれるだろう。もしかすると専用アプリもでておかしくないほどだ。
そしてtouch IDだ。

ホームボタンからボタンが消えた。触るだけで指紋を読み取りあなたを確認。
スムーズにアプリが起動し、スムーズに決済できる。
覚えていたパスワードやIDは不要になる。
だれもが指紋認証機器がでたときに感じていることがそのまま付いているのに、なぜエレガントなのだろう。
富士通が積極的に技術革新してきた指紋認証。小型化も成功していた。お家芸だった。AdroidにもついてたりするのにAppleが出すと一気に時代が変わる。なぜか。

Appleは人の行動に基づいて、行動の一歩先に寄り添うように技術を付与している。これが芸術と技術の境目を熟知してるからさらりとやってのけるんだろう。
指紋認証を付けることでできることを10個ならべる既存製品とは大きく違う。
もっといえば、技術なんてどうでもいい、何ができてどうなるか。それが人を幸せにしているかどうかの結果なんだと。

サイトにこんな一文がある。

“使う時にテクノロジーが表に現れない、極めて高度なテクノロジーです。あなたは「iPhoneのロック解除が突然簡単になったな」と思うだけで、きっとその存在にも気づかないでしょう。”

http://www.apple.com/jp/iphone-5s/design/

コアの技術は多数の経験を生み今につながっている。だから富士通が早すぎたとか商品をうめなかったとかではないだろう。ソニーもそうだとおもう。でも圧倒的にこのiPhoneをきっかけにまた新しい市場が生まれる。
そして近距離通信技術(詳細はまだ発表していないがのっている Felicaのような使い方ができるかもしれないもの)とかがクロスしてより良い未来を作ってくれる。Appleはそういう会社だ。

ちょっと前にiPhoneをつかって本人確認されたなら、今開いたMacbookAirはそのままパスワードなく使えたりする。
iPhoneもってるだけで決済のサインが不要になる。
あなたとiPhoneがCPUレベルで統合される。鍵となる。あなたのちょっと先を寄り添う端末へ。

わくわく。