映画「The Interview」北朝鮮も怒っちゃうコメディだったけども


笑えるかどうかといえば笑える。でも妙に北朝鮮はそんな国に思えるのも面白い。

公開前に北朝鮮の金正恩を揶揄する内容だということでクレームがでたり、その影響といわれるソニーピクチャーズのハック事件、爆破などのテロ予告まで出た作品。
上映が遅れて日本公開もいつになることかと思ってたところ、ネット公開も含めて一気にスタートした。ただ残念ながら国内はまだ未定の様子。いくつかネット配信でアメリカのカードなどがあればレンタルすることが可能だ(2014年12月末現在)

アメリカで人気のトーク番組。さまざまなスターがカミングアウトすることで高視聴率を取ってきた番組の司会者とプロデューサの二人が朝鮮労働党第一書記金正恩のインタビューをオファーしたところ許され訪朝することになった。時として核攻撃を西海岸に仕掛けてくるという情報も流れ、CIAが暗殺計画を彼らにお願いするが・・・

スパイダーマンで親友で敵であったハリー・オズボーンやジェームスディーンを演じたジェームズ・エドワード・フランコが総指揮と主演をつとめてる。
基本バカ映画ということで卑猥なことばと大げさなアクションでコミカルにしているが、なんせ金正恩までだしてきたんだからタダですむはずがない。
彼には肛門が無いとかバスケが好きだとか、いろいろな話がそれっぽく描かれている。
アメリカ人が大好きなゲイとかド派手なセックスとか、やたら痛そうな噛みつきとか、尻になんか埋め込むとか。CIAのすごい技術がありすぎて、いやいやそんなの暗殺に行かなくてもいいんじゃねーのかと思えるのはご愛嬌か。最後はもう紐引っ張ったら全部崩れるドリフ状態。

といっても十分映画として成り立ってて面白かった。

インタビューで心理的にも世界中に嘘を暴く仕掛け方など見ていいても熱がこもってよかった。が、この辺りもう少ししっかりできてればもっと楽しめたと思う。金正恩と主人公を同等に感じさせることがもう少しできれば・・・

裸のガンを持つ男、ミスタービーンなどのようなにこやかな笑ではなくシュールで時々バカというアメリカらしさが好きな人なら多少笑えるんじゃないだろうか。風刺が強い好きなことを描き出した映画としては評価されても良いと思った。
ただ今回は吹き替えなしで英語を訳せているわけではない。といっても日本語でもう一度見るかと言われるとNOかな。

32的には49点/100点