物事はより複雑になる傾向にある。
この本はJobsとNEXT社時代、さらに立ち直っていくThink Different.キャンペーンに立ち会った一人、またはiMac名付け親ともいえるクリエイティブ・ディレクター、ケン・シーガルの著書。
読み物としてとても冗長的で僕に似てる書き出しが好感した。(逆に言えばそれが嫌いな人はNGだね)
Appleの極めて単純でピュアは答え、Simpleについて語っているがシンプルな回答になっていないのも笑えてしまう。
もちろんマーケティング側の人間としてもAppleファンとしても楽しめる内容であった。
答えを一つ見つけだし絞り込む瞬間の快楽を書いてるあたり、クリエイターでありディレクターだなぁと関心。
購入したのは中身についてより、この表紙から連なる構成にやられてしまった。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(思想家)の名言から
―― シンプルに、シンプルに ――
そしてその言葉をさらにAppleらしく一言で表した
―― シンプルに ――
Introductionの段階でJobsが使うシンプルの杖について触れている。例えば 商品のパッケージデザインの提案。答えが1つなものなのは人間知っている。なぜなら一つの商品を入れるのに箱のデザイン案は複数要らない。わかってる。
でも複数のデザインを提案してしまう。より複雑にしてしまう一つの話だ。ジョブズはそんなアイディアくっつけてしまえ。答えは一つだろ。といってのけてしまう。
そしてこうも続けてある。答えが明確であれば打ち合わせの時間も短く考える時間もまとめる時間もクリエティブの時間も短くなる。ということだ。
ここで全部がかかれているかのように、その潜在的なシンプルな感性にワクワクして読みだしてしまうことだろう。