一枚から1曲、そして1再生に変わる音楽
AppleがItunesを出した時。Jobsは確かに音楽業界のフォーマットを書き換えた。
CD1枚で売るビジネスから1曲毎に売るビジネスに変えた。
しかも利益と権利だけを固めた高い価格帯が、デジタル・デバイドな若者にとってコストが無料に近い違法ダウンロードを促進したとまで言い放ち99セントから始めた。
若者は音質が良くてイライラしない、確実に手に入るホンモノを曲単位でダウンロードするようになった。
しかしそれでも違法ダウンロードに悩まされていた。
Spotify(スポティファイ)はスェーデンで生まれた。
新しいストリーム技術によってダウンロードせずに高速で高音質な音楽を提供する。
しかも定額。むしろ月10時間なら無料。有料といっても月$5(スマホ対応で$10)程度。
聞き放題となるとユーザは曲のリコメンドを加速し、あたらしい土壌となっていく。
日本ではシェアの7割が権利団体をかまえてるためだろう。
もう少し先になりそうだ。
現状、アーティストは1曲再生当たり0.4円程度の報酬を得ることができるそうだ。
似たサービスではPandora Radio(日本からアクセス出来ない)
これはラジオベースで曲からセレクトしてラジオDJを行うこともできる。
再生される毎にアーティストにお金が支払われるのもビジネスモデルは一緒だろう。
全体の売上規模は下がっている音楽ビジネス。
その一方で個々へのシフトが加速している。
大きなヒットこそ減っても、ファンとの交流が増え、より濃いコミュニティが生まれていく。
レコード、CDはもう所持する意味を変えている。
一枚ではなく1曲、そして1再生。 その1再生を束ねイベントや所持としてのCD販売、ライブへ。
これがいまアーティストが動いてる流れのようだ。