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2018/08/18

カメラを止めるな!/One cut of the DEAD はいい刺激になる映画


前評判もさることながらネットで一気に話題となりインディー映画が一般上映、シネコンまで上映されるという記録をぶちあけ中のこの作品、観ないわけにはいかないというのと「観るまで感想を見ちゃいけない」というジレンマ。一部は立ち見やら満席やらいわれてましたが、ここは札幌。ラッキーな雨の日に観てきました。

この映画は口コミの広がり方が映画プロだけでなく、一般的な視聴者から発せられたのが興味深い。
観たら知らない世界があったと言わんばかりにその衝動を「みんな観るべき」と伝えていった。

まだ見ていない人のためにスタートは「37分ワンカット」のフレーズと映画は1時間38分という時間だけでストーリーとか一切予備知識いらない。話題作ってくらいで見るべきだとおもわれる。

映画好きにはモキュメンタリーとして日本でもいけるってことを残せた作品だろう

ネタバレを多く含むので以下は観た人だけにしてほしい。マジで初見感覚を潰してしまうからね。

ここからネタバレ

日本人の出るゾンビ映画っていうだけでB級満載になる。日本の映画って血が出るだけでB級にみえてしまうくらい日本人の美意識が強くて難しい。今回も超絶やっすいB級映画なわけだけどそれでいい。
ストーリーがゾンビ映画を撮影する。というところにあるから。

計算されたワンカット長回し撮影は、しばしばスクリーンで船酔いしてしまうほど安っぽい。
そんなDisったところで、ワンカット撮影は演者のスキル、監督のスキル、カメラ、舞台演出、そして周り全ての要因が必要でとんでもなく緻密である程度の余裕もないとできないはず。まずはその努力に感動してしまう。

そして最初の大きな伏線、全体のテーマを後から見せられる種明かしに入っていくわけだが、途中でどんどん伏線が張られていく。伏線を解きながら伏線をはっていく設計は見事としかいえない。
観ている人たちがどんどん監督(演者のほう)に引き寄せられていくのは演技も監督(本物)の脚本も素晴らしいとしか言えないわけだ。それぞれのネタバレが小気味よく加速して、2回37分ワンカットを楽しんでいくということになる。

ゾンビ映画というはちゃめちゃ感をゾンビ映画を撮影しなきゃならないというストーリーにしてそこにうまくリアルとドキュメントを重ねて日本風を付け加えた作品。これは見事としか言えないだろう。

また意識的に使われてるのは、ネット言葉になりそうな「ポン」という言葉だったり、酔っ払いゾンビは「ワールズ・エンド」を彷彿させたり、ほんと映画好きにはにやけるものが多数あるのもこの手の作品ならでは。
300万で作りました的なことも報道されてますが、300じゃ無理ってわかる代物でした。そこにあるみんなの愛がすごいわ。

次は全然違う作品を見せてくれるだろうな。

そうそう、モキュメンタリーというと、ブレアウォッチプロジェクトやパラノーマルアクティビティといったリアル志向なホラーが低予算で大成功したのだが、今作品はそういうのとは違うコメディに当たる。
お金かけてうまくいかなかった日本のものだと大日本人とかもある。らしい映画はあるけどパッとヒット作はなかった。個人的にはシェアハウス・ウィズ・ヴァンパイアのようなさもここにヴァンパイアがいてこんな生活してるんすよ。と振り切ったコメディのほうが面白おかしいなとおもってたので、「カメラを止めるな!」手法はもっと若い人たちが揉んで真似して展開されそうな気がする。
映画というかショート向きだとおもってたが、このやり方は見事でした。

初見で満足できるすばらしい作品としてまだまだ流行りそう。

個人的なゾンビ作品は、スリラー的なものよりパロディや笑があった方が好み。

ワールズ・エンドはサイモン・ペッグが泥酔しながらゾンビを倒す
ショーンオブデッドはゾンビ映画の傑作
邦画では「アイアムヒーロー」はとてもスッキリできていて◯でした。

海外ドラマでは、ウォーキング・デッド。最初は気持ち悪ってくらいにみてたのにゾンビでなく人間同士の戦いは心が苦しめられる。シーズン増すごとにホームドラマに近づいていく。
そして、In The Flesh(ゾンビ・アット・ホーム)が個人的におすすめ。シーズンは打ち切りになってしまいましたが、ゾンビがいるという世界となり、ゾンビを更生して生活するという新しいシナリオと、迫害受けるゾンビ、人間模様ゾンビ模様が家族や人の心を考えさせてくれます。

怖いゾンビ以外もいっぱいいいものあるのでその辺まだなかたチェックしてみてください。
あれ、ゾンビの話になっちゃったぞ。